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B&Wのブックシェルフスピーカー:685 [audio & visual]

今回お届けする「audio & visual」Part 4は「スピーカー」。


いきなりだけど、「オーディオ」という趣味ははっきり言って面倒臭い。

なぜ「面倒臭い」かと言うと、機器の組み合わせによって「音」が無限に変わっていくから。


例えばだけど、あるスピーカーから出る「音」があったとする。

その音をある人が「自分好みの音」だと感じたとする。

だけどその「音」を出す要因は「スピーカー」だけでなく、「アンプ」でもあり、又は「その音を出す機器(CDプレーヤーなど)」でもあり、つまるところ、これらの機器の組み合わせの結果として出る「音」がその人にとって「好みの音」になった訳である。

もっと細かく言えば、機器同士を接続する「ケーブル」もその音を出す要因の一つだし、違う視点で言えば「スピーカー」のセッティング(設置場所)によって出る音も変わってくる。

何が言いたいかと言うと、スピーカー単体では「音」の判断が難しいということ。


大手のオーディオショップに行けば、多数のスピーカーを視聴出来る。

同じ音源を複数のスピーカーで聴き比べ出来るので、スピーカーごとの音の特徴を比べやすい。

高音がキレイ、低音がしっかり鳴る、中音がしっかり鳴るので聴きやすい・・・などなど。

まあ、「音」の感覚なんて人それぞれなので、何をもって「良い音」と定義出来るのかなんて分からない。

その人が感じる「良い音」があくまで「良い音」になる。


ちょいと話しがズレたけど、このオーディオショップで聴き比べたスピーカーの違いがある程度把握出来たとしても、必ずしもその場でそのスピーカーから聴いた音が、果たして自身で再現出来るかと言うと、これは簡単ではない。

そのショップでスピーカーを鳴らしたオーディオシステムと全く同じ組み合わせが実現出来れば、限りなく似た音が出せると思うけど、果たしてそんなことが実現出来るか?

「アンプ」や「CDプレーヤー」どれか一つ変えただけでも、「音」なんてのは簡単に変わってしまう。


だからこそ冒頭に戻る訳なんだけど、オーディオという趣味ははっきり言って面倒臭い。

オーディオシステムを組むなら、組み合わせたい機器をセットで視聴しないとどんな音が出るかは正直分からない。

そんなセット視聴が出来るショップがそもそもあるかも分からないけど。

なのでつまるところ、「オーディオシステム」なんてのは、組み合わせの結果として出る「音」に満足出来るかどうかだと思う。

そしてその「満足」ってのはあくまで「自己満足」であり、決して他者もが「満足」出来るものでないということを自覚しておく必要がある。


なぜこんなことを書いたかと言うと、「オーディオ」ってのは簡単に紹介出来る代物ではないってことを伝えたかったから。

先にも書いたとおり、この「オーディオ」の世界ってのは「自己満足」の世界であり、つまるところその「自己満足」を紹介するってことは「自己満足」を自慢するに過ぎない。

だから面倒臭いし難しい。


機能的な紹介であれば、その機能がその人にとって便利かどうかを判断すれば良いし、デザイン的な紹介であれば、その人のセンスと合ってるかどうかを判断すれば良い。

だけど「音」ってのは紹介が難しい。

だからこそ「スピーカー」の紹介ってのは一番難易度が高いと思っている。

せいぜい紹介出来るのは「機能」と「デザイン」まで。

「音」については自分の感覚を伝えるしかない。


長くなってしまったけど、この「B&W685」を紹介するにあたり、「スピーカー」という製品はその本質を簡単に紹介出来る代物ではないということをご理解いただきたい。



そんな訳でようやく本題の「B&W685」だけど、今回紹介するこの「685」は既に販売されていない。

・・・いきなりそれかよ。


以上終わり。

ではまた次回をお楽しみに。

エル・プサイ・コングルウゥ!



まあいい。

現行の「600シリーズ」は全て「S2」へとモデルチェンジしてしまい、デザインや価格が変わってしまったので、「685」を購入するなら基本的に「中古」を購入するしかないので注意されたし。

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■B&W:685

まずこの「B&W」だけど、正式名称は「Bowers & Wilkins (バウワース アンド ウィルキンス)」という英国のスピーカーブランドである。

日本では「日本マランツ」が英国から輸入し販売を行っている訳なんだけど、だからと言って「MARANTZとB&W」が製品を共同開発している訳でもない。

だけども「MARANTZ」の視聴会などでは必ず「B&W」スピーカーが使用されていることもあり、一般的には「MARANTZとB&Wの組み合わせは相性が良い」と認知されている。

ただこの「相性が良い」ってのも、何をもって「良い」とされているかは実のところ良く分からないので、あまり深く考える必要はないと思う。

かくゆう自分もこの「相性が良い」ってイメージでチョイスしただけだし、これ以外の組み合わせを知らないので、これ以上の情報を提供出来ないってのが正直なところ。


この「685」は、B&Wの中で「600シリーズ」と呼ばれている製品シリーズの一つであり、2011年購入当時には「685」と「686」という2つのモデルがあった。

久し振りに「B&W」のサイトを調べてみたところ、現在も「600シリーズ」は発売されており、「683」「684」「685」「686」と4つものモデルが販売されている。

当時の「686」は「コンパクトモデル」だったんだけど、現行の「686 S2」は「685」とほぼ同サイズになっていて驚いた。

こりゃあ、これから「600シリーズ」購入しようって人にとっては「685」と「686」で悩むだろうなって思う。

まあいい。

悩んでいる時が楽しいのも事実なので、大いに悩んでくれたし。


なぜこの「685」を購入したかと言うと、①デザイン、②価格、③バイアンプ接続、④ジャンルを問わない音質、⑤マランツとの相性、ってのが主な理由だった。


① デザイン

本体カラーのウォールナット&存在感のある黄色のケブラーコーンという組み合わせがマッチしていた。

ブックシェルフ型というサイズも丁度良かった。

② 価格

当時の実売価格は59,800円で、この辺りが当時出せるギリギリの金額だった。

現行の「685 S2」は実売価格90,000円にもなっているので、ある意味ラッキーだった。

③ バイアンプ接続

前回のAVアンプでも触れたけど、この「685」は「バイアンプ接続」に対応しており、高音と低音をそれぞれ独立して鳴らす機能が付いている。

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この「バイアンプ接続」をするには、高音用&低音用のスピーカーケーブルがそれぞれ必要になる訳で、左右計4本のスピーカーケーブルが必要となる。

どのケーブルをAVアンプのどこに接続するか、多少複雑なので、しっかりマニュアルを読む必要がある。

④ ジャンルを問わない音質

これは「685」の一般的なイメージなので、先にも書いたとおりあくまで聴く側の主観となる。

この「685」は、いわゆる「ピュアオーディオ」ではなく、リビングに設置した様々な機器を鳴らすためのスピーカーとして使用するため、「ジャンルを問わないオールマイティ的な音質」を求めた。

購入当時、大手のオーディオショップで何度もこの「685」を視聴した。

純粋な「音」で言えば、この「685」よりもワンランク上の「CM1」の方が明らかに「良い音」という印象だったんだけど、ノンジャンル前提だったので「685」でも十分満足出来るという結論に至った。

これが「ピュアオーディオ」だったら無理してでも「CM1」を購入していたと思う(価格も倍以上だったけど)。

⑤ マランツとの相性

これは先にも書いたとおりあくまでイメージ。

マランツの「AVアンプ」と組み合わせているから、満足している音が出ていると「自己満足」しているだけ。

この「自己満足」のラインをどこで引くかが、オーディオの楽しい部分でもあり危険な部分でもある。

⑥その他

スピーカースタンドも「B&W純正」を使用中。

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スピーカーは4点で支えているだけ。

「掃除中に誤って倒してしまうんじゃねえか」とか、「地震がきたらアウトじゃねえか」など設置当初は不安だったが、6年使用しても倒れたことはないため、もう不安を感じることはなくなった。


とまあこれまでになく長くなってしまった「685」の紹介だったけど、この「スピーカー」は結果的に購入して良かったと満足している。

TV番組の音も、Blu-ray・DVDの音も、CDの音も、GAMEの音も、どんな音も元気良く鳴らせてくれる・・・そんなイメージのスピーカー。

現行の「685 S2」がどんな音なのか、聴き比べてみたいって興味もあるけど、もう6年もこの「685サウンド」に慣れてしまっているので、こいつもぶっ壊れるまで使い続けるつもり。


頑張れ、685!

負けるな、685!

壊れるな、685!

さらば少年の日よ・・・。


とまあ、お約束の終わり方ということで、また次回をお楽しみに。

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